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「動植綵絵」
ワシントンDCの義父のところに行ってきた。

先週金曜日に始まったNational Gallery of Artの伊藤若冲展、ものすごかった。
宮内庁三の丸尚蔵館という今まで聞いたこともなかった場所に大切に保護されていた掛け軸30幅(掛け軸はこう呼ぶことも初めて知った)が何機もの飛行機でこれまた手厚く地球の裏側まで運ばれて、冷んやりした部屋の両脇にずらっと居並んでいた。江戸時代に描かれた花や木や生き物の絵たち、全てまるで先週完成したんですよ、というような色の鮮やかさで、皆それぞれに確かな表情がある。本当に生きているみたい。


鈴なりの南天の下を徘徊する鶏、とさかも真っ赤で、全身から血走った狂気。(南天雄鶏図)
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重く実ったキビの穂めがけて降りてくるスズメ連隊、無法者の集まりのようでもあり、社益に向かい突進する会社員のようでもあり。(秋塘群雀図)
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降りた後はそれぞれけっこう好き勝手していて、笑える。
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義理パパが買ってくれたカタログ、それを写真に撮ったのでちょっと見にくくてすみません。(グーグル検索の方がよっぽど鮮明なのがいくらでもありますよね)

あと、書き出したらきりがないんだけども、一枚一枚(一幅一幅だった)必ずハッとしたり頬が緩む部分があってとにかく面白い。 蓮が咲く池に書かれた鮎の群れ、見た瞬間さっとこの絵を横切ってどこかにいってしまうようなスピード感。(蓮池遊魚図)重そうな雪を乗せた枝に止まった尾の長い鳥、何かを待ってるような瞳に白い雪が映っている。(雪中錦鶏図)池の浅瀬に座り込むカエルたち、宙をにらみながら「ハラへったな」「あの虫こっちに来ねえかな」とかボソボソ話してそうな。(地辺群虫図)

日本画は光にとても弱くてそのうえこれらは掛け軸、巻いたり広げたりすること自体がものすごいダメージなんだそうで、できるだけたくさんの人に見てもらうために描かれたこんな美しい絵がふだんほとんど人目に触れることなくひっそりと宮内庁の奥にしまわれているというすごい矛盾というか皮肉、哀しいです。

この展示は1ヶ月間やっているそうなので、もしも可能であれば(日本の方は、ドル安でもありますし)旅行がてら出かけられたらいかがでしょう。ものすご~くおススメです、ゾクゾクしますよ。





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( 2012.04.01 ) ( hear me out ) ( COMMENT:6 ) ( TRACKBACK:0 )
Death or Glory

空が光る午後
聴いていた音楽を押しのけてきた
夕べの夢の感触
母とあいつがおみやげを手に玄関に並んでた
目覚めたあとの 失望の深みどり


やってられない
皮むき器ほっぽり出して
古いCDを探した
大音量の The Clash
鬼さん今日はあんたが泣きなさい
gloryはアタシのうえに


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( 2012.03.17 ) ( hear me out ) ( COMMENT:10 ) ( TRACKBACK:1 )
見つけた
I've found you again
in between the chain of beads
among the waves of words
I think I can reach the moon
and pick it up like a piece of tiny shell

サヨナラダケガ人生ヂャナイ


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( 2011.10.08 ) ( hear me out ) ( COMMENT:2 ) ( TRACKBACK:0 )
あっぱれニューヨーク
金曜日の夜、NY州で同性の結婚が正式に認められた。
新聞も殆ど読まず政治にも疎いけど、これに関しては一部のキリスト教会による強硬な反対が以前からどうしても納得できなかったので、この法律が通ってアタシはバンザイを叫びたいと思う。

反対派の人たちにとっては、同性どうしの結婚は「聖書に反する行為」で、「普通の(異性との)結婚を迫害するものだ」というのが理由だそうだけど、なぜ同性どうしで結婚すると異性婚の迫害になるのかどうしてもわからない。ただの嫌悪にくっつけたこじつけとしか思えないフシもあり、別にあんたたちに同性結婚しろと言ってないだろとつっかかりたくなる。

でも「聖書」というのはすごい力を持った言葉で、その言葉を振りかざす人たちは政治的にも大きな力を持っているので、この問題はとても難しいらしい(と義理ママが言ってた)。だから、今回のニューヨーク州の英断に熱い拍手。 I love you, New York! これからは、ゲイの人もそうでない人もみんな平等に、自分のチョイスで自分の好きな人と結婚ができる。
おめでとう!!


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PS チビネコがきのう家に来て、古参ネコといきなり対面させてはいけないということなので、小さな部屋に入れている。さっき大ネコがやっとその部屋の入り口までやって来た。初めてチビをちらっと見て、怒って逃げた。は~。





( 2011.06.25 ) ( hear me out ) ( COMMENT:2 ) ( TRACKBACK:0 )
ハト
アタシはハトが嫌いだ。
このあいだ近所の公園に行ったら、やっぱりハトがうようよしていて「いやだ」と思った。理由?理由はいくらでもある。

あの脂ぎった首の玉虫色がいやだ。
あの首のまわりは、羽でできているのになぜかとても肉っぽい。
首を曲げると羽がぱっくり割れ青白い皮膚が見えるのがいやだ。
妙にそこだけ無防備な、しもやけ色の足がいやだ。
痰がからんだような鳴き声がいやだ。
横顔を向け片目で人をじろじろ見るのがいやだ。(正面から堂々と見つめたらどうだ)
鳥のくせに地面でやたら長い時間を過ごすのがいやだ。
このまえ、フライドチキンをつついているヤツを見た。おぞましかった。
足を交互に動かして歩くのがいやだ。(ちょんちょん地面を飛び跳ねるすずめの愛らしさを見習え)
歩く時、足と連動して頭が前後にカチカチ動くのがいやだ。(万歩計のようだ)
空から舞い降りたと思ったらいっせいに地面をつつき始めるのがいやだ。
何に驚くことがあるのか、いきなりまた全員で飛び立って風を起こすのがいやだ。
(その風を吸い込まないように息をとめなきゃならない)
集団で飛んでる時、誰が合図しているのか急に方向転換するあの息の合いようがいやだ。
表情乏しく皆同じような目つきがもの悲しくていやだ。
なんだかだんだん自分たちのことを書いている気がしてきた、いやだ。

それにしてもいちばんいやなのは、
ハトは空を飛べるのにアタシは飛べないってことだ。


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( 2011.05.17 ) ( hear me out ) ( COMMENT:4 ) ( TRACKBACK:0 )
NYC Supports Japan
ニューヨーク市が4月1日付で発行した、市職員向けの日本への援助を呼びかけるレターを見つけたので、ここで要点をご紹介したいと思います。

寄付を希望する市職員には、給与から課税前の自動天引をし、そのお金は「市長ファンド」を通じて100%が日本の被災支援を行う信頼できる支援団体に送られると説明しています。また、1回きりではなく、職員の負担が少ないように4回の給与からすこしずつ天引するという配慮もなされています。

また、同日朝にラジオで放送された市長と市議会議員のスピーチがレターで紹介されています。(以下抜粋、かなりおおざっぱな訳ですがお許しを)

ブルームバーグ市長:
「ハイチ震災の時、ニューヨーカーはひとつになり220万ドルを集めることができた。今回も日本のために皆さんの同じような支援をお願いしたい。『市長ファンド』は、(寄付金を無駄にせぬよう)精査厳選の上、間接経費の少ない信頼できる支援団体を通じて寄付金を送ります。どんな小さな額でも集まれば大きな力となり何かを変えることができます」

クイン議長:
「大震災から立ち上がろうとする日本に、たくさんのニューヨーカーたちが応援の気持ちを表明したいと願っています。(中略)今こそ、さまざまな人と文化が混じり合うこの街に住む自分たちの幸運を感謝し、その恩恵に報いるときです」

ユージーン議員:
「(去年のハイチ震災の時のように)私たちニューヨーカーは今ふたたび力を合わせて非常事態の日本を支援しなければならない。(中略)この大事な機会を逃さず、支援への一助となってくれるよう職員ひとりひとりに強く呼びかけたい」

レターの最後は、ニューヨークに住む全ての人に、寄付の受付窓口のウェブサイトと連絡先、及び窓口担当者名と電話番号が記載され、しめくくられています。

レター原文をご覧になりたい方はこちら。

http://www.nyc.gov/html/fund/downloads/pdf/4-1-11%20_City%20Employee%20Japan%20Relief%20Checkoff_.pdf







( 2011.04.08 ) ( hear me out ) ( COMMENT:2 ) ( TRACKBACK:0 )
耳の話
予告しといて、テンスケさんの話にすりかわってしまった前回の話。耳のこと。

クラシックが高尚だと言ったもうこちゃんの言葉。自分も昔、ジャズについて同じようなことを言ってた。ジャズとは、「ああ、あの演奏してる人たちだけが気持ちいいやつね」と思ってて、でも人には「私にはむずかしすぎて」と公言、それで免罪符を得たような気になってた。まあ別に嫌いなものを無理に口に入れる必要ないかもしれないけど、ちょっともったいない話かも。

人間の目は新しいものが大好きで移り気だけど、耳はとてもシャイな人見知りなんじゃないか。最初は閉ざした扉の向こうで背中を向けていて、それでもその前で待ち続けると突然重い扉が開いて(なんだか日本の神話みたいになってきたな)、後は長くおだやかな関係を築けそうな。「耳に馴染む」ってよく言うし、だからちょっとだけ繰り返し聴いてみたらもうこちゃんも、あ、ここのとこなんかいいじゃん、とか思うんじゃないでしょかね。どですか?

アタシの好きなバイオリニスト、アーノルド・スタインハートの言うには、一つの曲をひとりが好きでもうひとりが嫌いな場合、好きな方の人の話を聞くようにすればだいたいうまく行くらしい。情熱量の法則というか、熱い思いに人は共鳴しやすいということなのかなと思う。それに、だいたいよく考えると「嫌い」の理由はただのこじつけという場合が多い。(特にアタシには多い)

あと、また同じ人で申し訳ないんですけど、開高健さんの「破れた繭・耳の物語」、すごいです。彼の耳が憶えていたさまざまな<音>から作られた、まさに珠玉です。







( 2011.01.29 ) ( hear me out ) ( COMMENT:2 ) ( TRACKBACK:0 )
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