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Inseparable

空き地の前に並んだ2本の木
この夏には枝が触れ合いそうだ

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こっちは、できたての公園にポツンと植えられた若木ふたつ
心なしかお互いの方向に傾いている

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ずっと並んで立っていてほしい
アタシがここからいなくなる時まで




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( 2013.01.08 ) ( daydream ) ( COMMENT:18 ) ( TRACKBACK:0 )
At the Graveyard
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日曜日
丘の上の死人の町に
ピクニックに行った
梅干し入れた大きな握り飯を持って

石の天使は興味津々で
妙なもの食うているなそれはなんだ
すっごくうまいよ
ひとくちあげてもいいよ
でもそのかわり
聞いてもいいかな
交換条件は大嫌いだ
何も教えてやらんよ
おまえは最低だ
そのあと天使は
もう2度と口をきいてくれなくて

アタシは泣きながら
握り飯をひとりでぜんぶ食べ
ゴミを片付け
のろのろ家に帰った


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( 2012.08.12 ) ( daydream ) ( COMMENT:8 ) ( TRACKBACK:0 )
鳩時計
小熊秀雄 『東京短信』より

鳩時計

鳩時計
扉をひらいて鳩が出てきた
さてクックッと鳴いたきりで
何んにも報告することが
ないと引退つた
報告のない人生
まさに彼女のいふ通り

__________________________________

上の詩の3行目と4行目の間に
ネコ2匹を座らせて
眺めてみたい
一時間後の興奮
報告なんかなくても



IMG_2798_convert_20120719105315.jpg  
道ばたの草木の勢いがうらやましい。
暑中お見舞い申し上げます






( 2012.07.19 ) ( daydream ) ( COMMENT:4 ) ( TRACKBACK:0 )
ボクらを乗せてどこへ行く
仕事中、
ふと見上げると 雲がずんずん流れて行く。
マンハッタン島、今日の進路は南南西。(たぶん)


アタシたちが窓に背を向け机にかじりついて仕事している間に、
この島はこっそり世界じゅうを巡ってたりして。


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もしかしたらそのうち、あなたの街から
沖あいを行くマンハッタン島の影が見えるかも。

その時は大きく手を振ってやってください。






( 2012.04.18 ) ( daydream ) ( COMMENT:10 ) ( TRACKBACK:0 )
さむけ
きのう帰ってきたら、電話の留守録にわけのわからんメッセージが入ってた。

日本語でも英語でもなくまったく耳に馴染みのない言葉で、話し方がまたちょっと怪しく、舌を蜂にさされたか歯医者で麻酔を死ぬほど打たれたというような感じのもったりとくぐもった声がこう言った。(なぜか気になり繰り返し聞いてしまった)
「あげ~ずぃ、じょばあばびしら、でんん…(沈黙)えじいぐうぉ~~、あびりえり、え~じんぐ、う~(間)だ~いぢでゆうら、(ちょっと間)んば…(このあと長い沈黙ののち、不意に切れた)」

おとなの声だけど年齢性別不詳、風みたいな水みたいなびゅーびゅーごぼごぼという音が声の向こうでずっとしていた。この声の主はもしかしたらこの世のものではないのかもという気がした。どこか遠くの色の薄い世界で、線のちぎれた受話器片手に途方に暮れている人が一瞬見えて、ちょっと寒気がした。

今朝、いつものように地下鉄の駅に降りて行くと、ちょうど電車のドアが閉まるところだった。
乗り遅れた電車はいつもちょっとだけ現実離れして見えるものだけど、その電車のひとつの窓に、こちらを向いた女のひとの顔があった。アタシを見ていた。離れて行く電車の窓から首をよじってずっと見ていた。あっ、これはあの昨日の電話のひとに違いない、と思った。また寒気がした。

灯りのともった水槽みたいな電車はそのひとを乗せてイーストリバーの川底深く潜って行った。



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( 2012.03.14 ) ( daydream ) ( COMMENT:8 ) ( TRACKBACK:2 )
待ちぼうけの友
帰宅ラッシュの駅の真ん中、案内所の前に立ってひと待ち顔を作ってみた。
背伸びなどしてキョロキョロ雑踏を見透かしたりしているうちほんとに誰かを待っている気になり、
更にしばらくすると置いてきぼりの悲しい気持ちさえ湧いてきた。
ふと気づくとすぐ隣に猿が立っていた。
「うわっ」
びっくりして少し飛びのくと、猿はその分また距離を縮めて、肩が触れそうなところに並んで立った。
「なにこれ?」
「なにって、『待ちぼうけの友』だけど」
猿は前を向いたまま、めんどくさそうに答えた。
「しゃべった。猿が。猿のくせに。あっち行ってよ」
「猿じゃねえって、『待ちぼうけの友』だってばさ」
「だから、なによそれ」
「『だから』ってなんでえ、今はじめて聞いたんじゃねえか」
「離れてよ、ひと待ってんだから」
「へへっ、一生現れないヤツ待ってんだろ」
「……」
「かっこつけてんじゃねえよ。呆けた顔してっからオイラ出て来てやったんだろ」
「えっ、じゃあなんかしてくれるわけ?会いたいひと連れて来てくれるとか?」
「んなこたしねえよ。『待ちぼうけの友』だって何度言わせんだよわかんねえヤツだな」

それからしばらくこの妙な猿とアタシは並んで雑踏に立ち、
赤の他人が次々と行き交う様を遠い目をして眺めたのだった。



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( 2012.02.02 ) ( daydream ) ( COMMENT:4 ) ( TRACKBACK:0 )
降るもの
机にひじついて
同じ曲を繰り返し聴く
どっちかと言えば歌よりも
コードが替わる時の、指がギターの弦をこする
きゅっ、きゅ、
そのせつない音を聴くために

なぜだろう
あのひともまた
何かを覚悟している気がして
訊ねる手だても言葉も思いつかないまま
壁をにらんでいる

裏庭は赤い落ち葉に埋まるけど
アタシの上に降り積もるのはホコリ


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( 2011.11.18 ) ( daydream ) ( COMMENT:2 ) ( TRACKBACK:0 )
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