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死人に口なし
というけど、死人には顔も体も、影さえもない。
テレビドラマや映画だと死人が一瞬目の前に現れてにこっと笑い、ゆっくりとうなずいたり手を振ったりなんかして最後の別れをして消えて行くが、この3年近くの間、そんなことはアタシの身には起こっていない。

「あの人はあなたの近くにいていつもあなたを見まもっている」とは使い古された言葉だけど、ずっと使われ続けているのはそれが残された者にとって大きな慰めとなるからというだけのことなのか、それとももしかしたら、もしかしたら少しの真実を含んでいるからか。

枕もととか空の雲の間とか教会の尖塔の上とか、いかにも死人がいそうな場所じゃなく、意外なところでちらっと見えたりするんじゃないか。すれ違う電車の中とか、みずたまりとか、ネコの目(黒目が大きく広がってる時にね)の中とか。




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( 2010.11.25 ) ( daydream ) ( COMMENT:5 ) ( TRACKBACK:0 )
相棒のスケッチブックから。
DSCN1137+V2_convert.jpg


このよぼよぼしたにわとりの記憶には、相棒とアタシが普段お互いに言い合っていたことがつまっている。おもな内容は以下。(名前の部分はリタッチ済)

 ネコのトイレそうじ、次はあんたの番。
 時間ないよ!
 車の移動、また僕かよ。
 またオーブン消し忘れてるんじゃないか?
 お皿洗いやってくれる?
 電気代なんかの支払い、なんでいつもアタシなの?
 また洗面台に落ちた髪の毛そのままになってるぞ!


アタシがひどいことを相棒に言ったことあるけど、にわとりはそのことは憶えていないみたいだ。アタシも今のところここにそれを書く勇気はないです。








( 2010.11.21 ) ( Deadman's work ) ( COMMENT:2 ) ( TRACKBACK:0 )
ジョギング
いつもは決まって朝早い時間にしているジョギングだけど、このあいだ、めずらしく午後に走ってみた。イーストリバー沿いの道から橋を半分渡って引き返すいつものコース、でも時間が違うだけで景色はがらっと変わる。日差しの向きや色が違うし人も多い。この何年間かでこの辺は若い人が急に増えて、アタシたちが越してきた当時とは全く違う街のようだ。ケントストリートの真新しいワインショップから出て来た男の人の風体を相棒に説明して聞かせたい。

2年ほど前にできた川っぷちの公園に入ってみた。二人づれが多い。若い人も歳とった人も、それぞれが秋の夕方の柔らかい日差しの中をそぞろ歩いている。すれ違う時、かすかな笑い声や話の断片が聞こえたりする。平和を絵に描いたような日曜の夕方。アタシはひとりだけど何もうらやむことはない。今この人たちがやっているようにアタシも相棒とこんな風に過ごした時間があったんだから。何事にも時があると聖書にも書いてある。






( 2010.11.18 ) ( on this side ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
ひとりになってよかったことを数えてみた
1. 病院、医者の請求書にわずらわされなくなった
2. この人がいなくなったらどうしよう、という心配がなくなった
3. 欲しいものを欲しい時にちゃっと買える
4. ベッドサイドの電灯をつけっぱなしで寝ても怒られない
5. 死ぬ事がちょっとだけこわくなくなった
6. この世にそうそう重要なものはないことに気づいた






( 2010.11.16 ) ( bubble ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
あの寒い日、
相棒は三途の川を渡り、アタシもまた何かを渡って違う所に来てしまった。
過去の出来事を思い出す時、あの日より前だったか後だったかがものすごく重大事になる。あの日とその次の日の間にはものすごく広くて深い谷があるのだ。冷たい風が吹きすさぶ谷の底は暗い。

その谷のこっち側は空気が薄いけど、生き残りはそれに慣れて行くしかない。もうあっち側には帰れないのだ。世の中には取り返しのつかないことがやっぱりある。そして世の中はきっとそんな息苦しさをかかえた人でいっぱいなんだろう。

selfpt

これは、2006年相棒が放射線治療後に描いたセルフポートレート。頭のまわりにただよっているのは放射線で、ロシア文字に似ている。冷戦の記憶?


( 2010.11.14 ) ( Deadman's work ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
アタシの相棒はオニになったらしい
人は死んだら鬼籍に入るという。今ごろどこにいるんだろう。アメリカ人だからオニにはなれず、やっぱり神様のそばにいるのかも知れない。でも神様って誰だ?知っている人がいたら教えてほしい。これが神様で、ほんでほれ、ここにあんたの相棒がいるでしょ、と指し示してくれないものか。

日本語ではアタシのような女のことを未来を亡くした人と呼ぶが、アタシはその未来を相棒なしでもう3年近くも生きて来た。どうです、たくましいもんでしょ女は。

アタシのDeadmanは絵やら落書きやらをいっぱい残していったのでこの辺でまとめておきたいと思い、まずは英語のブログを作ったものの、やっぱりアタシは日本人やし、ニホンの友達にも見てもらいたくて今回これを作った。




( 2010.11.13 ) ( memory lane ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
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