スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



( --.--.-- ) ( スポンサー広告 )
中途半端
天井がだんだん近づいて
そろそろ頭がつっかえそうになっているのに
その一方で
これからの時間の長さに茫然としたりする

心はひよわなままで
あばら骨の奥でいまだにハコ入り気取り
なのにガラスのむこうから
アタシを見てる
あのおばさんは誰?

攪拌される洗濯物の気持ちが
遠のいて、ほっとしたと思ったら
もう詰め物が欲しくてキョトキョトしては
また穴に隠れ

容器の底の
白砂に似たなれの果て
ひとつまみペンダントに入れて
首からかけてみたけど
背中に降る
ふいの水滴はまだ止まず
時折その冷たさに骨がちぢかむ

窓の外の鳥のさえずりや
ひそかな雨音にも
ぱたぱたとあわてふためく
中途半端な感傷

そんなものは
マヨネーズでもつけて食べてしまうか
いっそ額に入れて凍らせてしまえ
そしてそれを
ひとごとに眺めて
刹那と暮らそう

IMG_3044.jpg




スポンサーサイト

( 2011.04.29 ) ( poem ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
目は何を見ている?
美術館で、盲目の人をみかけた。
中国美術セクションのベンチにその人は腰かけていた。立てかけた杖に腕をまわし片手に美術館の音声ガイドを持ち、背中をぴんとのばして、一心にガイドに耳を傾けていた。

雨の土曜日の混んだ美術館の中、彼が座るベンチの周りだけがしんとして見えた。

彼は、うすく閉じたまぶたの下の目を忙しく動かして、彼だけに見える誰かの作品をとても楽しんでいる様子だった。また、時々頭を上下させて角度を変えて眺めたり、首をかしげてその作品のささやく声を聞いているようにも見えた。

アタシには、彼が眺めているものの豊穣や静謐や、精彩やら哀切やらを
この貧しい想像力でおもい描くことしかできない。

アタシの目は本当は何も見ていないのかもしれない。





( 2011.04.24 ) ( today ) ( COMMENT:4 ) ( TRACKBACK:0 )
えにっき
きょうは、かんこう客になって、おともだちとバッテリーパークに行きました。
もくてきはエリス島でいみんのれき史を見ることでしたが、風がびゅーびゅー吹いてさむくて、なのにふねに乗るには1じかん、外で並んでくださいと言われました。おともだちは「もういい」と言って、いみんのおべんきょうはあっさりとやめました。





IMG_2980.jpg


それから、ブルックリン橋をちらっとよこ目で見たあと、ずんずん歩いてチャイナタウンに行きました。チャイナタウンのまん中にある公園は、とばくをするひとたちでにぎわっていました。アタシはしゃしんをたくさんとって、こわいおじさんたちにちょっとにらまれました。


IMG_3003.jpg



IMG_3010.jpg


たいへんたのしいいちにちでした。
ちなみに、ちゅうごく語で「快活大賭場」というと、カジノのことだそうです。
ひとつ、エラくなりました。





( 2011.04.22 ) ( today ) ( COMMENT:2 ) ( TRACKBACK:0 )
交差点で
信号待ちの交差点で
前に立っていた親子の会話


子(母を見上げて)「ねえママ」
母(左の方を向いたまま)「なに」
子「ボクはなんでここにいるの?」
母(子供を振り返って)「え、どういう意味?」
子「ボクはなんで生まれてきたの?」
母(前を向いて)「...」
子「ねえ、なんで?」
母(前を向いたまま)「毎年ちゃんと誕生日ケーキのろうそくを吹き消すためよ」
子「...そんなのうそだ...」(かなり納得いかない様子、つないだ手を揺らして体をくねらせる)
しばらくふたりは無言、その間に信号が青に変わった。
このお母さん、
「あーもう、私だってわからないわよ。子供はそんなこと考えないの!」
と言いながら子供を引っぱって足ばやに横断歩道を渡って行った。

いい親子だと思った。
今日もアタシはラッキーでした。





( 2011.04.18 ) ( today ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
落ちる独裁者の12のステージ
中東のあちこちで起こっている人民蜂起と政府軍の弾圧。
独裁政府について、This American Lifeというラジオ番組で聞いた話。
(Stages of a Dictator's Downfall, By Nancy Updike) 

彼女によると、転落途中の独裁者はほぼみな同じ行動パターンで動き、12ステージがあるという。

ステージ1 インターネットを閉鎖する
ステージ2 エジプトなら、殺し屋を徒歩もしくは馬に乗せて街に送り込む
ステージ3 報道関係者を攻撃、逮捕する
ステージ4 国民を銃殺する
ステージ5 銃殺犯を捜索することを(国民に)約束する
ステージ6 無意味な閣僚の入れ替えを行う
ステージ7 全てアルジャジーラのせいにする
ステージ8 人を雇い、現政権支援のデモ行動をさせる
ステージ9 自国の若者をいかに自分が大切におもっているか、わざとらしく演説する
ステージ10 自分がいなくなればこの国はめっちゃくちゃになるんだぞと国民を脅す
ステージ11 諸外国のアジテーターを悪者に仕立てる

以上全て失敗の場合、
ステージ12 去る

実際、このリスト通りの行動が現在の中東の独裁者たちに見られるとのことです。






( 2011.04.16 ) ( bubble ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
うそ
今日、会社を出ると
夏が来ていて
その匂いに
何かを思い出しそうになり
用もないのにかばんの中を覗き込んだ

ちょっと何かを探すフリして
また顔を上げたら
そのざわざわはもう
遠のいていた

人は本当はうそが好き
つくのもつかれるのも
だから
自分だって簡単に
騙せてしまう

うしろの正面に
いるのが誰か
午前3時にまばたきすれば
わかります たぶん。



唐突に、ネコ。
IMG_2678_cat.jpg






( 2011.04.14 ) ( daydream ) ( COMMENT:4 ) ( TRACKBACK:0 )
タンポポと毛虫
毛虫はタンポポとなかよしだった
まいにち会いに行った

タンポポはもの知りで
それにとてもいい匂いがした

桃の木の自分のねぐらから
幹を這い降り草むらを横切るのは
毛虫にとっては遠い道のりで
話す時間はあっと言う間に過ぎたけど
毎日が楽しかった

ある日
あんなに鮮やかだった黄色い花びらが
突然白いワタ毛に変わって
タンポポはもう言葉が話せなくなっていた

そして突然強い風が吹き
タンポポのワタ毛は
どこかに飛ばされてしまった
毛虫の目の前で

毛虫はおいおい泣きながら
桃の木のねぐらに戻り
そのことをこがね虫に訴えると
こがね虫はあくびまじりに答えた

「泣くこたあないさ、
あんただってあと幾日かすりゃ羽が生えて、どこへだって飛んでけるんだから」

その幾日かが過ぎ
こがね虫の予言どおり
地面を這い回っていた自分が
蝶になった時
毛虫は思った
じんせい何が起こるかわからない。




( 2011.04.12 ) ( stories ) ( COMMENT:2 ) ( TRACKBACK:0 )
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。