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記憶
ずっと昔、ものすごく好きな男の子がいて、
かなり思いつめていたはずなのにもうその子の顔も名前もさっぱり忘れてしまった。

「甘酸っぱい思い出」なんてよくいうけど、果物と同じように、思い出も時間と共に熟れていくからだろうか。
最後は朽ちて記憶の木からぽっとりと落ちるか、
枝にくっついたまま萎んで色も匂いも風化されていくんだろう。


そういえば、気に入った写真にピンボケが多いのは、おもいでに似てるからかな。

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このあいだ電車からなにげなく撮ったプラットフォーム、なぜかわからんけどすごく懐かしい。


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近所のコインランドリー。これも昔に見た景色の切れっ端のような。


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なんだかしらんが、さっき撮ったチビまでが懐かしい。


ピンボケ写真で「おもいでごっこ」にふける祭日の午後でした。



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( 2012.05.28 ) ( notes ) ( COMMENT:11 ) ( TRACKBACK:1 )
In the Night
In the Night というバレエを観た。
まえまえから、バレエダンサーというのはこの世の生きものではない気がしていたけど、これを観てその感じがもっと強く煮詰まった気がした。

星がまばらに光る夜空を背景に、3組の男女がかわるがわる現れて消えた。音楽はショパンのノクターン4曲。暗い舞台を音もなく動く彼らはまるで、みずから発光する漂流物みたいだ。そして私は、屋根の上の闇を無邪気に漂い遊ぶ生きものたちを盗み見ている。そんな錯覚が心に湧いた。

生きものたちは闇の中をのびのびと舞い動いた。ぴったりと足を合わせて跳んだり、さっと離れたりまた手を差し伸べあった。女は、男に抱きかかえられるのを嫌がって足をパタパタさせたり猫みたいにぬるりとすり抜けたかと思うと、植物のつるが巻き付くように男の首にゆっくりと腕をからませた。 はかない首を折って男に身を預ける女が一瞬ちょっと透き通って見えた。



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あなたの屋根の上ももしかしたら、夜な夜なそういうことになってるかもしれませんよ。





( 2012.05.25 ) ( notes ) ( COMMENT:10 ) ( TRACKBACK:1 )
雨の月曜

今日はいちにち雨。
仕事を終え、青っぽい匂いのなか
傘さして帰ってきた


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うちに帰ったあとはもう
いくらでも降ってちょうだい
もっともっと、裏のアパートが見えなくなるくらい激しく降って

ぶ厚い雨に守られて
おっほん、私は城の奥に隠された貴人であるぞ
これから2匹のネコと
夜更けのワルツをやるのです






( 2012.05.21 ) ( bubble ) ( COMMENT:10 ) ( TRACKBACK:1 )
My Tree is Dying
あいつが死んだあと、家にあった植物はすべていっせいに枯れた。
知り合いが届けてくれた美しい蘭の鉢植えも、家に来て2日で花が全部落ちた。

それから3年近く植木鉢とは無縁の生活をした後、突然思いついて花屋さんに行った。
「殺しても死なないような植木はどれですか」と聞いたら
奥さんが指差したのがMoney Treeという木だった。
ちょっと胡散臭い名前だけども、ひろげた手のひらが笑っているような濃緑色の葉っぱと瓶の形の太い幹が気に入って、買って帰った。

その日から一年以上ずっと元気だったのに、このあいだから葉っぱの色が薄くなり次々に落ちていくようになった。あわてて同じ花屋さんに行って相談してみたら、水のやり過ぎだろうと言われた。乾いた土に植え替えて様子を見てと言ったあと、たぶんダメだと思うけどと花屋さんは気の毒そうにつけ加えた。

鉢から出して湿った土をはらい、少し風を通してから乾いた土に入れ替えた。
その鉢を窓の外に置き、透けるほど薄っぺらく色あせてしまった葉をながめていると、
庭の向こうのどこかの家で赤子が泣きだした。
その声に裏庭の木が大きくそよいで、この木のうなだれた葉っぱもかすかに揺れた(ように見えた)。
生き延びてほしい。また葉っぱをひろげて笑ってほしい。
でないと困る。とても困る。


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( 2012.05.13 ) ( things I love ) ( COMMENT:14 ) ( TRACKBACK:1 )
駅で電車を待つ時間が
嫌じゃなくなったのはいつからだろう

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砂時計のくびれたところみたいに
ちょっと立ち止まっては通り過ぎて行く場所
みんなどこかへ行く途中


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たくさんのひとと
毎日ただ黙々とすれ違う。
こんな近くの数えきれない異星人






( 2012.05.07 ) ( notes ) ( COMMENT:4 ) ( TRACKBACK:0 )
でも何かが違う今日
今日5月1日は冷たい雨で始まり、午後には眩しい空になった。

朝、電車は普通に動いていたけど、車内も駅もいつもよりがらんとしていたように思えた。
ストライキの人たちはMidtownの公園に集結。
アタシは、そこから数ブロック離れたところでいつも通りに仕事をした。
短い会議があり、昼休みには持って行った鶏の塩焼きのお弁当を黙々と食べた。

午後、ストライキはMidtownからUnion Squareに行進し、途中警察とぶつかり何人かが逮捕された。
アタシは何事もなく穏やかな午後をPCモニターの前で過ごし、夕方いつもより少し早く会社を出て歯医者に行った。
五番街をそぞろ歩く観光客、アップルストアには人が群がっていて、プラザホテルの前では糊をきかせたようなポロシャツを着た男の人が携帯電話を耳に何やら屈託なげにしゃべっていた。
そして今日、アタシはなぜか一枚の写真も撮る気になれなかったのです。



なので去年撮った姫ちゃん。癒されたい。
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( 2012.05.01 ) ( notes ) ( COMMENT:6 ) ( TRACKBACK:0 )
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