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「動植綵絵」
ワシントンDCの義父のところに行ってきた。

先週金曜日に始まったNational Gallery of Artの伊藤若冲展、ものすごかった。
宮内庁三の丸尚蔵館という今まで聞いたこともなかった場所に大切に保護されていた掛け軸30幅(掛け軸はこう呼ぶことも初めて知った)が何機もの飛行機でこれまた手厚く地球の裏側まで運ばれて、冷んやりした部屋の両脇にずらっと居並んでいた。江戸時代に描かれた花や木や生き物の絵たち、全てまるで先週完成したんですよ、というような色の鮮やかさで、皆それぞれに確かな表情がある。本当に生きているみたい。


鈴なりの南天の下を徘徊する鶏、とさかも真っ赤で、全身から血走った狂気。(南天雄鶏図)
IMG_9020_convert_20120402055910.jpg


重く実ったキビの穂めがけて降りてくるスズメ連隊、無法者の集まりのようでもあり、社益に向かい突進する会社員のようでもあり。(秋塘群雀図)
IMG_9025_convert_20120402060123.jpg

降りた後はそれぞれけっこう好き勝手していて、笑える。
IMG_9003_convert_20120402060036.jpg

義理パパが買ってくれたカタログ、それを写真に撮ったのでちょっと見にくくてすみません。(グーグル検索の方がよっぽど鮮明なのがいくらでもありますよね)

あと、書き出したらきりがないんだけども、一枚一枚(一幅一幅だった)必ずハッとしたり頬が緩む部分があってとにかく面白い。 蓮が咲く池に書かれた鮎の群れ、見た瞬間さっとこの絵を横切ってどこかにいってしまうようなスピード感。(蓮池遊魚図)重そうな雪を乗せた枝に止まった尾の長い鳥、何かを待ってるような瞳に白い雪が映っている。(雪中錦鶏図)池の浅瀬に座り込むカエルたち、宙をにらみながら「ハラへったな」「あの虫こっちに来ねえかな」とかボソボソ話してそうな。(地辺群虫図)

日本画は光にとても弱くてそのうえこれらは掛け軸、巻いたり広げたりすること自体がものすごいダメージなんだそうで、できるだけたくさんの人に見てもらうために描かれたこんな美しい絵がふだんほとんど人目に触れることなくひっそりと宮内庁の奥にしまわれているというすごい矛盾というか皮肉、哀しいです。

この展示は1ヶ月間やっているそうなので、もしも可能であれば(日本の方は、ドル安でもありますし)旅行がてら出かけられたらいかがでしょう。ものすご~くおススメです、ゾクゾクしますよ。






( 2012.04.01 ) ( hear me out ) ( COMMENT:6 ) ( TRACKBACK:0 )
コメント

No title

おお、図鑑だ!
伊藤若冲、そちらでも人気があるのですね・・っていうか、いかにもありそう。
実は私の住む静岡市にある県立美術館は、若冲の作品を結構集めているようです。
いつでも行けると思うと意外と足が遠のくのですが・・・白い象が真ん中に描かれている大きな絵、ご覧になりましたか?
日本画って、不思議ですよね。
油絵と違って平面なのに、ものすごい緻密で生々しいまでの生気(精気?)が伝わってきます。
日本では、ボケ防止用にか、「大人の塗り絵」ってのが結構流行っていて、若冲のもありましたが・・・さすがに塗り絵をするのは・・・はははw

( by : とんがりねずみ * URL ) ( 04/01 - 23:36 ) ( 編集 )

No title

タロコさん こんばんは♪

素敵ですね~!「伊藤若冲展」いいですね♪
美術館大好きですので、こうした展示会はぜひ行きたいのですが・・・(気持ちだけ)
日本の芸術が世界の人に観てもらえるのは嬉しいですが、日本でこうした物が公開されないのは悲しいですね☆

( by : miorpoet * URL ) ( 04/02 - 09:17 ) ( 編集 )

とんがりねずみさん

そう、図鑑です!これ1冊で当分楽しめる、うひひ。
伊藤若冲、私自身は今回その名前を聞いて、昔どこかで見た虎の絵(実物じゃないけど)をぼんやりと思い出した程度でしたけど、すっかりファンになってしまった。静岡の美術館、一度行ってみたいなあ、白い象、青い背景のやつですよね、小さい写真だけどこのカタログにも載ってます。「ボケ防止」ってとこ笑いました。色塗ってボケ防止、なんだかかえって幼児がえりしてしまいそうな気もする。
いつも楽しいコメントありがとうございます!

( by : タロコ * URL ) ( 04/02 - 20:25 ) ( 編集 )

minorpoetさん

こんばんは!
あなたも美術館がお好きでしたか!絵や彫刻を見てると楽しいですよね。(でもすぐに疲れてしまうのはなぜでしょう?頭がすごい刺激を受けているからかな?)
初日の朝のニューヨークタイムズにこの展示の記事が載ってたんですが、あのエラぶったニューヨークタイムズがべた褒めしてました。それで私は、なんの関係もないのに、日本人としてちょっと「エッヘン」という気持ちになりました(笑)。

( by : タロコ * URL ) ( 04/02 - 20:43 ) ( 編集 )

No title

私も 一度だけ展覧会を見た事があります。

そうそう 白がなんか心に残りますよね
そうそう 鶏さん達でないよね ピンさん ハンさん ノンさんがいるって感じがしました。
見た時は、画力 ムラのなさ 迷いのなさ 楽しんでるな感に、チェッと舌打ちし 反感をかんじたけど
「そりゃーこれだけ描ければ楽しいワァ~」的な

改めて見てやっぱり すごいです。
タロコさんの写真もスゴイです。図録をここまでキレイに撮るとは
私も ここで ハッハッハ です。



 

( by : N,yasuko * URL ) ( 04/04 - 01:15 ) ( 編集 )

N,yasukoさん

見られたことありましたか!やっぱりすごかったですか!
そうそう、鶏も虫も魚もカエルや蛇もひとつひとつ固有名詞がついてそうな、違う顔なんですよね。
ご存知かもしれませんが、この人、絹の裏側にも部分的に色を置いていて、それが織目の隙間から透けて表の色と微妙に交じって複雑な色を作ってるんだそうです。ものすっごい凝り性の人だったみたいですね。

私の写真が奇麗に見えるのは、これはひとえに図鑑のすごさです。(実際このカタログの写真はものすごい技術で今までになかった色の再現力なんだそうです) ハッハッハ。 

( by : タロコ ウラシマ * URL ) ( 04/04 - 21:49 ) ( 編集 )

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